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matoのきまぐれなブログ

せっかく少し覚えたWebの知識を忘れないようにブログ初めてみました。 そのうち少しカスタマイズしていきたい。 趣味の映画やゲームについての感想とか書いていきたいなーと今の所おもっています。

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ドラマ鬼談百景 感想など後半

後半です。
私はこのあたりから怖くなってきて、なんでこんな怖いものわざわざ見ているんだろうと思いはじめました。

がっつりネタバレなのでご注意ください。




6、『尾けてくる』

雨の中帰宅中の女子学生。通りすがりの公園で、傘もささずに突っ立っている人影を見かける。
不審に思いながらも通り過ぎようとするも、女子学生が歩き進んでいくと体の向きをかえていつまでも虚ろな目でこちらを追っているように見える。
作業着を着た中年男性で、微妙に個性のある顔のバランスでまばたきもせず無表情。妙に怖い顔。
女子学生は怖くなって、たまたま会ったご近所の老人に「公園に変な人がいる」と伝えて様子を見に行ってもらうと、老人は「首吊りだ!警察に連絡する、あなたは早く家に帰りなさい」と言う。


私事だけど、こどもの頃大人から聞いた話を思い出した。
近所の大きめの公園で首をつった人がいたらしい、知り合いの新聞配達員が早朝の公園で首吊りを見つけてしまったらしい、よくある話で、身近に感じて怖い。私、誕生とともにバブルはじけたくらいの年齢だからか、こどもの頃よくそんな話聞いた気がする。

この時点で、まあ首つった状態でぶらぶらしてたのか、怖いなあと思ってた。

女子学生が自宅について、窓ごしに夕飯を作っているらしき母親と目が合い、ホッとして玄関を通ろうとしたところ、隣になんか嫌な気配。なんとさきほどの作業着の男性が虚ろな目でこちらを見ていた。
悲鳴をあげて急いで家に入る女子学生。
これは、怖いものを見てなんとなく嫌なものがいる、錯覚をしてしまった表現なのかな。
あるよね、怖いテレビ番組みて、なんとなく暗闇が怖くなってしまうの。

女子学生は、上京して地元を離れても、時々、あの虚ろな目をした男性が突っ立っているのを見かけるような感じがして怖くなるそう。
そりゃトラウマにもなるよ、フラッシュバックしちゃうのかな。

地味に怖かった。あの虚ろな目をした作業着の男性が絶妙に怖かった。

関係ないけど、私、京極夏彦さん好きなんだけど、『覗き小平次』の小平次ってこういう雰囲気の顔なのかなあって思った。妙に幽霊が合う、虚ろな顔…。コワイコワイ。




7、『続きをしよう』

私はこの話が一番怖かった。夜、寝ようとした時にふと思い出して怖っ!ってなった。

子ども数人で、お寺らしきところで走り回って遊んでいると、誰かが「お墓で遊ぼう」と言った。
普段は絶対お墓で遊ぼうなんてならないのに、その時はなぜかお墓で遊ぶことになったそう。
鬼ごっこか何かをしているのか、駆け回って遊んでいると、一人が転んで膝を擦りむいてしまい、痛そうな表情で「帰る」という。
次は女の子が倒れた墓石に足を挟まれ、爪が割れて出血、という痛々しい怪我をして足を引きずって帰っていく。
一人、また一人…次々に体のあちこちに怪我をして抜けていく。
何故だかだれも、もうめよう、もう帰ろう、とは言わない。
そして誰かが「続きをしよう」と言う。

残り四人になったとき、怪我をした男の子が、ホッとしたように「帰っていいよね?』と言って帰っていった。
残り三人になったとき、転んで墓石に頭をぶつけてこめかみから血が出た女の子が、笑顔で「じゃあ、帰るね!」と嬉しそうに抜けていった。
やっぱりまた誰かが「続きをしよう」と言った。

残り二人で駆け回っていると、片方の男の子(語り手)が転倒して割れたガラスが手のひらに刺さってしまう。とっても痛そうなのに、語り手の男の子は「ほら、見て!怪我したから帰るね!」とかそんな事を言うのだけど、何故か一緒に帰ろうとは言わず、残された男の子(Kちゃん)も一緒に帰るとは言わない。

最後、一人取り残されたKちゃん。するとまた「続きをしよう」と誰かが言った。

視点が少し動き、一瞬だけ映った謎の血まみれの男の子が最後のKちゃんの方に向かってくる…。

すごくゾッとしたあ!

何があったのかわからないけど、最後に残ったKちゃんはしばらく誰とも口をきかなかったらしい。

何がおこっているのかわけがわからなくて、ジワアっと怖い!原作では血まみれの男の子はいなかったんだっけか?よく覚えてない。怖いから読み返して確認しないスタイル。これは映像だから怖かった感じだった。




8、『どこの子』

これは前のやつが怖かったから箸休め的な話だよね?

男性教師が二人、遅くまで残業しているよう。本当にお疲れさまです、早速過労が心配。
片方の先輩風を吹かせた変な英語教師っぽい男性が、あんまり遅くまで一人で残っていると、何かおこるぞ、と匂わして、一人でさっさと車にのって帰宅してしまう。

後輩っぽい若い男性教師は、変な物音も聞いたし怖くなっていると、いかにもザ・こどものおばけという感じのおかっぱで赤いワンピースの女の子が立っているのに気づく。
こら!どこの子だ!と言いながら追いかけるも、ぜんぜん捕まえられないよう。なんならからかわれているみたい。

場面変わって先輩教師が車の中で、封筒を郵便に出すのを忘れていたことを思い出し、まだのこってる後輩教師に電話して出してもらおうとしたら電話のむこうから「もしもし」と幼い女の子の声。

いやこれで十分こわかったんだけど、不思議なCG入ったね。
そのあとなんやかんやであの女の子がおかしい、と気づいた後輩教師が裸足でかけてきて二人でわーってなる、うん、ちょっとコミカルすぎたね。おかっぱの女の子、なぜかバレエ踊ってたもんね。

世の中の学校の先生、過労で変なもの見えちゃうんだよきっと、本当にお疲れ様です。




9、『赤い女』

よくある、学校でまことしやかに噂されているという話。
女子生徒が二人で体育館で遊んでいると、場所に不釣り合いなハイヒールのカツカツという足音。ふと見てみると、うすよごれた赤い服の女がこちらを見ている。
女子学生は、関わらないようにしよう、という感じで逃げていく。
男子生徒が怪談を登ろうとしていたら、上の方に赤い服の女が立っているのに気づいて、近くにいた通りすがりの女子生徒たちも気づいて慌てて逃げ出す。

またまた私事ですけれども、昔兄が高校生だった時に、学校に怪談類の噂があったらしく、体育館の誰もいないはずのところからボールの弾む音が聞こえる、廊下かどっかで実際に幽霊のようなものを見た人がいる、近くの林で首吊りがあり(またかよ)、それ以降その人が出てくる、的な俗に言う『友達の友達からきいた話』をきいて怖かったの思い出した。都市伝説が広がるあれね。あれ。

その話をした語り手の友人は、最近転校してきたよう。
この話をすると、本当に赤い女が現れるんだよ、と言うとどこかからハイヒールの足音と女の怒鳴り声が。もうこれで怖いんだけど、転校生の友人は「作り話だよ」と笑う。

その日は他の友人たちと転校生のサプライズ誕生日パーティーだった。しばらく騒いだあと、転校生が語り手に「ねえ、あの怖い話してよ」という。嫌だと言った怖がりの女の子もいたけど、しばし赤い女の怪談話で盛り上がると、どこかからハイヒールの足音が聞こえる。
その家の女の子が親が帰ってきちゃったのかな?と様子を見に行き、語り手と転校生も心配になって一緒に見にいくと、一人だけ部屋にのこされた女の子が、窓の向こうに人がいるのを見てしまったらしく悲鳴をあげるんだけど、これ、私は怖くて見た幻だとって思ったよ。

そんでなんやかんや、オーディオからまた電波女が電波とばして罵声あびせたりして怖いことになって、転校生がこの話をすると、話をされた方に赤い女がつきまとうようになるからやった、というのも発覚し、場の空気が悪くなってそれぞれ帰宅する。

ラストはアクティブすぎる赤い女が縦横無尽に大暴れしたね。ちょっと笑っちゃった。これ、口裂け女の都市伝説的な怪談話だね。若者や子どもが好きそう。




10、『密閉』

語り手の女の子は、どうやら最近男と別れたらしくて、男に荷物を引き取ってほしいともめている様子。
ふとみるとクローゼットが少し開いている。閉め直す。
それからも度々、クローゼットが少し開いている。おかしいな、という表情で気づく度に閉めなおす。気味の悪い気配を感じているらしい。

仕事から帰って疲れてベッドに突っ伏していると、姿見ごしにまたクローゼットが少し開いているのが見える。暗闇がなんとなく怖い。
女の子はその辺にあった赤いリボンでクローゼットの取手を結んで開かないようにして、安心して再びベッドに突っぷす。

また姿見ごしにふと見ると、赤いリボンがゆっくりほどけるのが見える。不自然な感じがして怖い。
女の子は何者かの気配を感じたのか、思い切ってクローゼットを全開すると、髪の長い女がクローゼットの中のスーツケースに吸い込まれるところを見てしまった!これは不意打ちでびびる。

そのスーツケースは、別れた男がどこかから拾ってきたものであるらしい。

女の子は明日の朝すぐ荷物を引き取りに来いと男に電話をする。
朝、のこのこやってきた男が荷物をスーツケースに入れて持って行こうとするも、何故かスーツケースは開かない。しばらく頑張っていると突然スーツケースは開き、開いたけども中から髪の長い女が男をスーツケースの中に引きずりこもうとする。

女の子は、「助けて」と言ってしがみつく男の手を無理やりほどいてスーツケースの中に押し込むと、満足そうに「地獄に落ちろ」と言った。

なんやねんこれ、結局人間の女が怖いってことかいと思ったけど、監督のアレンジがふんだんに盛り込まれたんでしょうね。
私はどっかから拾ってきた得体の知れないスーツケースが怖いです。




感想は以上。うっかりあらすじまで入れたら思ったより長ったらしくなってしまった。
本もぞぞぞっとしながら楽しく読んだけど、これはこれで怖い要素もあったりして面白かった。
語り手が普通の一般人という設定でまことしやかに語られるリアリティーが怪談話の醍醐味だと思う。
なんども言うけど私は怪談話はそういう昔ながらのエンターテイメントとして楽しんでおります。

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